― 異形と化したあなたは、果てしない闇の中を進み続けた。何もない空間。しかし進まなければならない。この暗闇の先にある「何か」にたどり着くまでは…。
ふと、何か凄まじい気配を感じた。姿は見えない。だが近づいてくる…!
そう感じた刹那、暗闇から突如として巨体が現れた。ドラゴンだ!研ぎ澄まされた殺気。やるか、やられるか…もはやこの2択しか存在しない。
…今、ここにかつてない死闘が始まろうとしていた!
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というわけで、講座の最終回となる今回は締めくくりにふさわしいイラストに挑戦します。それでは始めましょう。 (2015⁄8⁄16)
1.まずはアナログで構図を決めます。色々な構図を検討してみた結果、正面から対峙しているような構図が良さそうだなと思い、これを採用しました。
2.先ほどの落書きを元にデジタルでラフを描きます。必要な線を拾っていくことで全体像がもう少しはっきりしてきました。
3.上のラフは迫力に欠ける感じがしたので、地平線を下げてやや見上げるような構図にしてみました。さっきよりもドラゴンが大きく見えるようになった気がしませんか?
4.下地を塗ります。この辺でどこをどういう色合いにするかを決めておきます。今回は暗闇での決戦をイメージしていたので、青紫系をメインにしました。
5.ドラゴンの塗りを進めました。今回も懲りずに線画を生かすような塗り方です。それからドラゴンの目線がヒーロー君に合ってなさそうな気がしたので、ヒーロー君を拡大してみました。
6.ドラゴンの塗りがほぼ完了したので背景を塗ったところです。今回はざっくりと塗って済ませました。
7.そろそろダークヒーローの塗りに入ることにしました。ヒーロー君は後でぼかしフィルタをかけるので細かい部分は気にせず塗ります。この時点で5時間くらい経過しているので、疲れてきましたがもう一息です。
8.またしてもヒーロー君の立ち位置が変に見えてきたので、位置をもう少し上にもってきました。最後にヒーロー君にぼかしフィルタをかけたり、覆い焼きカラーブラシを使って発光表現を強調したりといった細かい作業をしました。これで完成です!
というわけで、これにて当講座の一通りの内容を終わります。ここまでお付き合いいただき、本当にありがとうございました。最後に卒業課題を出しておきますので、ぜひチャレンジしてください。上の内容はおまけ、こっちが本題ですよ!
これができたら免許皆伝、私からお教えできることはもう何もありません。ぜひ、これからもモンスターデザインやイラスト制作を楽しんでください!
あと蛇足ですが、講座の完成にあたってあとがきも書きました。お暇な方はどうぞ。