Stage2の最後として形状からモンスターをデザインしてみましょう。
そこで、いきなりですが質問です。
あなたは雲を見て「あ、○○に似てるな」と思ったことはありますか?
あるいは染みなどでもよいですが、それが何かに似ていると感じたことがあるでしょうか。
これはうちのアパートの壁紙です。
この前ボーっと見つめていたら、模様がこんな風に見えてきました。
サメですね、はい。
今回はこんな風に、何らかの形を別のものに結び付けてモンスターを考えましょう。 この方法はなかなかいいモンスターが思いつかないときに特に役立ちます。
線を適当にゴニョゴニョ引いて、その中からモンスターを掘り出します。
要領はさっきの壁紙の例と同じです。
どうしてもネタ切れだ!と思ったときはまずこのやり方を試すと良いです。 とにかく手を動かしながら考えましょう。 運の問題ではありますが、時々新しいデザインを思いつきます。
お次は一定の形の繰り返しパターンをデザインに盛り込む場合です。
ウロコを持つモンスターや数珠繋ぎのモンスター、
あるいは鎧のように人工的なデザインを持つモンスターを考えるときに使えます。
これは固いウロコのようなものを持つワームですね。
デザイン自体は楽に決まったのですが、描くのはちょっと大変でした。
日ごろモンスターを描いていると「お気に入りのパターン」があることに気付きます。
そのような一定の形状をストックしておくとネタに困った時に便利です。
最後に、なんと記号や文字をヒントにモンスターを考えることだってできます。
まずは記号から。ハートマークを元に新しいデザインを考えました。
恋心を食べて破局させてしまうモンスターです。
割れ目を口に見立てたのがデザインのポイント。
さらに文字でもいけます。例えばこんな感じ。
カタカナの「ア」からドラゴンの頭部をデザインしてみました。
ちょっと無理矢理かもしれませんが、こういう取っ掛かりも十分アリです。
というわけで、Stage2ではモンスターデザインの基本を一通り解説しました。 日ごろ私が無意識的に実践している方法をまとめてみたところ、 考え方を分かりやすい言葉にするのが難しくて苦労しました。 色々と至らない部分もあったと思いますが、何となく理解していただければ嬉しいです。
次のStage3ではさらにディープな描き方・考え方をご紹介します。 モンスターデザインという名の泥沼にどっぷり漬かりたい方はぜひご覧ください。