お次は「硬い」「熱い」といった質感からモンスターを創作してみましょう。
こちらは前回よりも抽象性が高いので、ご自分の感覚を元に自由に考えてください。
以下は私なりの感覚から考えたものを例にしてご説明します。(2014⁄5⁄3)
まずは「かたさ」のうちカッチカチなヤツです。
殴ったらこちらが怪我をしそうな特徴を考えて盛り込むと良いでしょう。
具体的な特徴は次のとおり。
例としては何度も出てきているゴーレムが最適ですが、
もう見飽きてしまったと思いますので新しいモンスターを考えてみました。
鉄板で出来たパンダです。鉄板焼きなら俺に任せろ!
「ぽよよん」で「ぷにぷに」、あるいは「どろどろ」で「ぐにゃぐにゃ」な奴らですね。
考え方次第でかわいいイメージも気持ち悪いイメージも表現できます。
こちらもStage1のスライムが分かりやすい例です。
他のデザイン例としては次のようなものを考えました。
泥でできたモンスターです。
捨てられた空き缶やタイヤ等をデザインのアクセントにしました。
基本は炎のイメージです。
どうせなら火傷では済まないような熱さを形にしてみると良いでしょう。
そのほか闘志みなぎるむさくるしいモンスターとかも考えると面白いです。
「熱=炎」というイメージがはっきりしているので考えやすいと思います。
例としてこんなのをデザインしてみました。
チャッ○マンに宿る炎の精霊。
火遊びする悪ガキには燃料が切れるまで説教します。
なおこの例はモノクロですが、カラーイラストだと熱さを表現しやすいです。
こちらは雪とか氷とかがイメージの軸です。
上と違い極寒の環境で生きている生物は多いので、そういったものを素材にするのもありです。
雪や氷は質感の違いを上手く出せるとそれっぽくなります。
質感の表現はなかなか難しく、私もまだまだ勉強中です。
カチカチに凍ったカタツムリっぽいモンスターですね。
背中のタンクには液体窒素が入ってます。
ズッシリとした印象を表現するためには体積、密度、重心を意識しましょう。
重たいイメージは先述の「硬そう」なイメージや「強そう」なイメージとの相性が良いです。
1番目のスケール感は、比較対象をつけるなど一工夫しないと表現しづらいです。
ここでは比較対象を無理矢理デザインに盛り込んだ例を挙げておきます。
都市を丸ごと背中に乗せた巨大モンスター。
動くたびに揺れるやら、食費が馬鹿にならないやらで現実的ではなさそう。
イメージとしては身軽そう、あるいは風が吹いたら飛んでいきそうな感じですね。
身軽そうなものについては「素早い」イメージとの相性が良いです。
小鳥や昆虫などの小動物や、植物の種子が参考になります。
例えばこんなモンスターはどうでしょうか。
タンポポのふわふわみたいなやつです。
風に乗って飛びます。もふもふ♪
というわけで、質感からスタートする場合の具体例でした。
次はモンスターの性格からデザインを考えます。