ここでは四足歩行モンスターの見本として、ベヒーモスの描き方をザックリ説明します。本編では二足歩行のモンスターをメインに扱いましたが、「四足歩行のドラゴンの描き方を教えてほしい」というご要望をいただき早速作例を描いてみました(最終的にはドラゴンではなくなってしまいましたが…)。
それでは以下、骨組み~完成までを通してみていきましょう。後のStageで解説する知識も盛り込んでおきますので、興味のある方はそっちのページもご覧になると参考になると思います。(2015年10月17日)
1.まずは骨組みを考えます。考え方はドラゴンのものとほぼ同じですので、ドラゴンの描き方まで見てくださった方にとっては新しい部分はないと思います。
四足歩行といっても難しく考える必要はありません。二足歩行の骨組みを上のイラストのように90度回転させるだけです。
2.お次は大まかに肉付けしていきます。こちらもこれまでと同様、主な関節ごとに「かたまり」を考えていけばOKです。
3.さっきの塊を元にデザインのディティールを詰めます(点線はかたまりの境界を消した部分)。ここでは(かなり後の内容になりますが)Stage3-3-2「モンスターの解剖図を作る」の知識を使い、より解剖学を意識した描き方をしています。こうすることでイラストを構成する線の量はステップ2の図とそれほど変わらないのですが、筋肉のつき方などがわかるようになり全体の情報量が増加しました。
参考までに、こっちはステップ3のイラストを描く前に作成した筋肉図です。思いっきりムキムキにしたい場合はこのままでOKですが、今回は自然なマッチョ感を出したかったので必要な部分だけ見た目に反映させています。このようにひと手間かけて筋肉図を描くメリットは大きく、筋構造を意識することでリアリティを出せたり、陰を描くときの参考になったりします。
4.あとは背びれを追加したり、陰を付けたりしてそれっぽくすれば完成です。