この講座の内容だけでは飽き足らない方のために、私がモンスターを描く上で特にお世話になっている技法書3冊をご紹介します。(2016年3月12日追記:参考資料の紹介ページも作りました)
概要 | 動物の描き方本 |
作画方法 | アナログ |
対象者 | 動物画の基本を身につけたい人 |
特徴 |
良い点
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タイトルの通り動物の描き方の参考書です。 モンスターの素材となる動物をしっかり描くために使っています。
この本では馬やライオンなどポピュラーな動物15種類について、 豊富な作例を通して描き方のポイントをつかめます。 構図のメリハリの付け方や動物の動きについての解説もあり、 「生き生きと描く秘訣」というタイトルに偽りなしの内容です。
なお、似たような本としてジャック・ハム氏の「動物の描き方」がありますが、
ハルトグレン本のほうが内容が濃くて値段もお手ごろです。
概要 | クリーチャーやキャラクターのデザイン例 +動物デッサンの見本集 |
作画方法 | アナログ |
対象者 |
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特徴 |
良い点
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スターウォーズやMIBのクリーチャーデザインを手がけた方の本。 解剖学をしっかりと意識してデザインされたクリーチャーが特徴で、 架空の生物なのに骨格や筋肉まで綿密に考えられているのには驚きました。
内容はクリーチャーだけでなく、動物デッサンとキャラクターのデザインもあります。 中でもデッサンは色々な動物の見本があり、解剖図つきの動物も多くとても参考になります。 (正直、この部分だけでも買う価値があったと感じました)
その一方、キャラクターのデザインについては好みが分かれるかもしれません。
個人的には「これはちょっと…」と思うような作風(妙にどぎつい感じ)だったので、
購入希望の方はその点も踏まえて検討してください。
※2016年7月3日追記:
いつの間にかテリル先生の解剖デッサン集が出ていたので買いました。
内容としては「幻獣と動物を描く」の解剖デッサン部分を大幅に充実させたもので、哺乳類から鳥類、そして恐竜まで網羅しています。動物の種類が増えたのはもちろんですが、図が大きくなったので細かいところまで見やすくなったのがうれしい点ですね。前著のキャラクター部分がいらないという方にはこっちをお勧めします。
概要 | クリーチャーイラストの専門書 |
作画方法 | デジタル |
対象者 |
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特徴 |
良い点
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クリーチャーイラストを専門に扱った貴重な本です。 構成は著名アーティスト(Mike Corrieroさんとか)の制作過程+お役立ち情報という感じ。 プロが実際にどのような手順でイラストを仕上げていくのか、 またデザインや構成で気をつけているポイントは何か、といったことが分かります。 2Dだけでなく3Dソフト(ZBrush)を用いた作例があるのも特徴です。
なお、見ての通り洋書なので文章は全部英語です。 イラストの点数が多いので絵だけでも流れはつかめますが、 やっぱり英語が分かる方のほうが理解が進むと思います。