モンスターを描こう!:モンスターの描き方・考え方講座

モンスターのフィギュアを作る:骨組みと下地を作る

お次は前回描いた図面をもとにして骨組みを作っていきます。

骨組みの作成


設計図を参考にして針金を切ります。今回は背骨・前足・後ろ足の3パーツに分けました(基本的に2股に分かれる部分は独立させる)。また、長さについては背骨を基準にして考えました。小さすぎると作りづらく、大きすぎると完成後に置き場に困るのでほどほどのサイズを見極めながら切りましょう。


いい感じに切れたら、パーツをテープで仮付けして長さや位置を確認します。この段階で完成後のプロポーションがほぼ決まります。気に入らない場合は今のうちに修正しましょう(骨組みのない部分に粘土を盛り付けるのは大変なので)。


手や足の位置を決めたらガムテープなどで固定します。あとで粘土を盛れば強度が出るので、少しグラグラしていても大丈夫です。


それから今回はずんぐりしたモンスターを作りたいので、かさ増しのために腹部に新聞紙を詰めることにしました(※ただし、強度の観点から詰めすぎないようにします)。


次に、針金の上にアルミホイルをぐるぐる巻いていきます。こうすることで骨組みの表面積を増やして粘土の食いつきをよくするのと、粘土の節約という2つのメリットが得られます。注意点としては巻きつけたアルミホイルがふわふわしていると粘土を盛り付けた時に強度が出ないので、やや硬めになるように押しつける感じにしてください。これでフィギュアの骨格ができました。

下地の盛り付け

ここからようやく粘土を使った作業になります。粘土を使う時は以下の点に注意してください。

粘土を使うときのポイント

  • 必要な分だけ取り出し、残りはなるべく乾燥しないように封をしておくこと。これを忘れるとカチカチになって使い物にならなくなってしまいます。
  • 粘土は適度に湿らせ、よく練ってから盛り付けること。湿り気が足りない粘土は食いつきが悪く、また乾燥したときにひび割れやすくなります(粘土に含まれる接着剤が均等にならないため)。
  • 一気に大量の粘土を盛り付けないこと。乾燥するまでの時間が長くなります。

これを頭に入れつつ作業に入ります。


下地作りでは細かい部分は気にせず、アルミが見えなくなるくらいまで粘土を盛り付けていきましょう。ただし関節の曲がり具合とかは今後修正できないので、修正するなら今のうちです。

ここまでできたら一旦完全乾燥させましょう。気温や湿度にもよりますが、だいたい半日くらいは放っておいたほうがいいです。