モンスターデザインのステージへようこそ!
ここからはオリジナルのモンスターを探す旅に出発することになりますが、
まずはその準備として基本的な考え方を3つご紹介していきます。
今回は、モンスターデザインの基本中の基本である「合体」についてご説明します。
これはオリジナルのモンスターを考えるうえで一番の土台となりますので、
読み終わったら早速「自分で考え、実際に描く」ことで身につけてください。
なお説明の都合上、以後「モンスターの元となるもの」を「素材」と書くことにします。
これを踏まえて読んでいってください。
それでは、合体の考え方のプロセスを見ていきましょう。
(2013⁄10⁄18作成、2014⁄3⁄20加筆)
何はともあれ、合体では「何と何を合体させるか」の組み合わせを考えます。
まずは何でもいいので、頭にパッと思い浮かんだ動物をメモってみましょう。
例えば私の場合はこんな感じです。
次にこの中から好き勝手に2つ選んで組み合わせてみます。
(はじめは2種類の組み合わせがおすすめ。慣れたら増やすのも良いでしょう)
私は下のような組み合わせを考えました。
この組み合わせを使ってモンスターを描いてみると、例えばこんなデザインが考えられます。
どれがどの組み合わせなのか分かるでしょうか?
このように、慣れるまでは素材を思いつくままに書き出し、
その中から組み合わせを選ぶという手順を踏むと組み合わせを決めやすいです。
組み合わせを決めたら次はそれをどう合体させるかを考えます。
では、合体後のモンスターの外見はどうやって決めれば良いのでしょうか。
先に結論を言ってしまうと、素材の「目立つ特徴」を盛り込むようにするのが考えやすいです。
私の場合、主に次のような手順でデザインを考えます。
合体は複数の素材を一体のモンスターにする考え方なので、
デザインをうまくまとめるためには特徴を取捨選択する必要があります。
そこで大きなヒントとなるのが素材が持つ「目立つ特徴」というわけですね。
素材にはどんな特徴があり、それをどう活用すれば良いかをよく考えるのがミソです。
では、簡単な作例を通して具体的なやり方を一緒に確認しましょう。
今回は魚のトビウオと鳥のトビを合体させた「トンビウオ」のデザインを考えます。
1.まずは2つの素材の特徴をそれぞれ洗い出して優先順位をつけていきます。
今回は主な特徴に対して次のように順位をつけました。
2.どの特徴をどこに置いていくかを考えます。
どちらの素材も「飛ぶ」イメージの強い特徴があるので、これを最優先で配置しましょう。
今回はトビウオのヒレを翼っぽくしてみます。
さらに、魚の顔を鳥っぽくするためにクチバシをくっつけたり、
より鳥っぽさを出すためにウロコを羽毛に置き換えます。
3.あとはそれを絵にすれば完成です。
今回は素材の相性が良かった(=共通するイメージがあった)ため簡単に決まりましたが、
組み合わせ次第では難しい場合もあると思います。
そのときは特徴の優先順位を変えたり、組み合わせ自体を変えるなどしてみましょう。
さて、合体の考え方においては、大抵どんな組み合わせでもユニークなモンスターを作れます。
ただしこの考え方の特性上、次のことがポイントになるので覚えておいてください。
つまり、外見や特徴があまり被らないような組み合わせがベターということです。
以上、長文になってしまいましたので要点をまとめておきます。
いかがでしたでしょうか?
次回は2つ目の考え方である「置換」について解説します。
その前に練習問題を出題しておきますので、
やる気のある方はぜひチャレンジしてみてください。
名前が3文字以下の生物を思いついた順に紙にメモしていき、
その中から2種類を選んで合体させるとどんなモンスターになるかを考えてください。
(余力があれば、実際に紙に描いてみましょう)