モンスターを描こう!:モンスターの描き方・考え方講座

作画ミスを減らす方法

イラストを描いているときにつきまとう問題の一つとして「作画ミス」があります。これは要するに絵的に変なことになってしまっているということですが、描いている最中はなかなか気づかないことが往々にしてあるのが厄介なところです(そして、あとで見直したときに「ウワーッ!」となる)。特にモンスターを描くときは現実にないデザインのものを描くことが多いので、描いてみたらなんかおかしい、なんてことは日常茶飯事です。そこで今回はこの作画ミスを未然に防ぐための方法を紹介します。

作画ミスの予防方法

イラストが変になるのを防ぐのに効果的な方法は次の4つがあります。

  • イラストを左右反転する
  • イラストを縮小してチェックする
  • 適度に休憩する
  • 資料をかき集めて参考にする

以下、詳しく見ていきましょう。

1.左右反転チェック

イラストを左右反転させるのはミスを見つけるのに最高の方法です。というのは、左右反転することで脳が認識を切り替えて直ちに再分析するので、おかしな部分がすぐに分かるからです。特にラフを描く段階で5分に1回くらい左右反転チェックをすると、明らかにおかしなミスを激減させることができます。

2.縮小チェック

イラストの倍率を下げて俯瞰するのも構図やコントラストのチェックに役立ちます。イラスト投稿サイトなどでよく「サムネ映え」といいますが、サムネ映えする絵はいい絵であることが多いです。これは小さくしても全体の構成がつぶれてしまわない、つまり構成がしっかりしているということです。たまに縮小してみることで自分の描いたイラストの構成がしっかりしているかを確認できます。

3.適度な休憩

自信満々で描いた絵を一晩たって見直したら、なんかゴミみたいに見えたことはありませんか(笑)。しばらく時間をおいて見直すとイラストを客観的に見ることができるようになります。なるべくこまめに休憩して冷静にチェックできるようにしましょう。

4.資料集め

あとはとにかく資料を集めてから描くことです。自分の頭の中にあるものなどたかが知れているので、より効率よく正確に描きたいなら資料を参考にしながら描いてください。ただし、著作権的な問題があると非常に面倒なので他人の作品を「パクる」のは絶対にやめたほうがいいです(世の中には趣味でパクリ行為を検証している人がいて、そういう人に摘発されたりする)。特にネットに転がっている画像は便利ですが怪しいものが多いので、写真などはできれば自分で撮ったものを使うことをお勧めします。