モンスターを描こう!:モンスターの描き方・考え方講座

上達への第一歩:「思い立ったら描く癖」をつける

当講座も含め、いわゆる「描き方講座」で紹介しているのは技術的な部分がメインです。しかし、実は上達のためにはテクニック以前の「心構え」的な部分も必要なので、ちょっと補足として書いておきます。本当はそのへんについて私は偉そうなことを言える立場ではないのですが、ひとまずその通りだと思ったら参考にしてください。

さて、まず先に結論を言ってしまうと、タイトルの通り「思い立ったら描く癖をつける」のが上達の第一歩です。もちろん毎日描けるようになれば理想的ですが、そこまで実践できる人は一握りでしょう(少なくとも、私自身は描かないときはまったく描かないです)。そこで最低限「やる気になったら今すぐやる」くらいの気持ちでいるのがベストだと思います。これは特に講座や参考書を見たときに意識してください。新しい知識を得ると「へー、なるほど。じゃあ後でやるか」と思ってしまいがちですが、「後でやる」という言葉はたいてい信用ならないものですから。予め紙と鉛筆を用意しておき、得た知識をすぐに使ってみましょう。

それから、いざ描くとなったら「うまく描けるかどうかにかかわらず、とにかく描く」ことも大切です。「どうせうまく描けないから…」と思って描きたいのに描くのをためらってしまう方も多いと思いますが(※1)、当然ながら描かなければ上達しません。だからダメもとでも描きましょう。これは絵を描き始めたばかりの方だけでなく、何年も描いてきた方にも言えることです。というのは長年絵を描いていると好きなジャンルに偏ったり、自分なりの「カタ」に頼りすぎてしまうことがあるため、それと違うものを描くとなるとやはり躊躇してしまいがちだからです。しかし別にダメなら人に見せなければいいだけの話なので、初心に帰って「とにかくやってみよう」という気持ちが大切だと思います。

以上、心構え的な部分について一通り書きました。テクニックも大切ですが、そもそも描かなければそれを学ぶ意義がないことを忘れないようにしてください。